2014年6月24日火曜日

愛知県公立高校入試にむけて⑥ 社会

 出題分析  

① 社会の出題(26年度AB日程合計40問中)

歴史
14題
日本地理
 8題
世界地理
 6題
公民
14題
理解を問う問題
21題 (選択21 )
資料の読み取り
 6題 (選択6 )
語句記述
11題
作図
 2題

② 出題パターン

① 歴史
 大問1・3題
 大問2・4題
「資料/史料」「歴史についてのカード」をもとに、理解を問う問題が多く出題される。
複数の時代にまたがった出題や、事件や出来事の起こった順序を考えさせる出題が多い。歴史の流れが正しく理解できているかが問われる。


② 日本地理
 大問3・4題
「東北地方」「関東地方」などといった、地域別の出題が多い。
統計資料(表など)から読み取って答えさせる問題が多く出題されている。地形図の読み取りの出題もある。
③ 世界地理
 大問4・2題
世界地図や統計資料などから読み取って答えさせる問題が、日本地理以上に多い。
④ 公民
 大問5・4題
 大問6・3題
「法律や制度について、正確に理解しているかを問う問題」「統計資料を読み取って答えさせる問題」が多い。
地理や歴史との融合問題もときどき出題されている。
理科と同様に、理解を問う選択問題が多い。ほとんどが「4択」で、まれに「6択・8択」もある。
語句記述の問題は、多くの場合、漢字指定がされている。

 ・ 丸暗記などではなく、知識が正しく整理できているか。
 ・ 統計資料を読み解き、活用する技能があるか。

主に、以上の技能が問われている。

 問題を解くときのポイント  ゆっくり丁寧に解いていこう

① 時間は十分にあるので、丁寧に解いていこう
社会科は 5 教科の中でもっとも時間は余りやすい教科です。
時間はありますので、細かなミスがないように丁寧に解いていこう。漢字のミスにも気を付けよう。

② 選択肢は消去法で絞っていこう
選択問題の多くが4択であるため、消去法はとても有効です。


 受験勉強を進める上で   「知識の整理」と「知識の活用」

① 大雑把でも、なんとなくでも分かれば高得点が狙える
社会の問題では、あまり高度な知識は要求されません。大雑把な知識でも、上手に活用することができれば高得点が狙えます。
けれども、ただ知識があってもそれだけでは点数に結びつきません。
愛知県入試では「知識の量」ではなく、「知識の活用」が求められています。知識を整理するのと平行して、実践的な問題に多く挑戦して、知識の活用の仕方を学んでいこう。
例えば、歴史で言えば、具体的な用語に対して「時代区分」がきちんとできる、地理で言えば日本地図の都道府県とそれぞれの都道府県の特色がきちんと結びついている、などといった力が試されます。

② 「受験社会」で知識を整理し、実践的な問題で知識の活用を学んでいこう。
愛知県の入試に必要な受験知識はSSS進学教室オリジナルテキスト「受験社会」に整理されています。
「受験社会」で知識を整理し、「入試過去問」や「類題(公立高校入試など)」で実践的な知識の活用を学んでいきましょう。
得点力を伸ばすのには、「知識の整理」と「知識の活用」をどちらかではなく、平行して行っていくことが大切です。

③ [ 歴史 ] 時代の流れを理解しよう
細かな歴史年号や、極端に難しい歴史知識は必要ありません。知識面は「フォレスタ」「フォレスタステップ」レベルの基礎的な内容がだいたい分かっていれば十分です。
「知識が正しく整理できているか」というところで、大きく差が付きます。「時代の流れ(どういう順番で起こったのか、どういう原因があってどのような結果 になったのか)」や「時代ごとの差異」がきちんと比較整理しておきましょう。時代別の学習だけでなく、いろいろな角度から知識を整理しなおしてみましょ う。
「受験社会」では、「農村史」「宗教史」「外交史」など学校での勉強とは違った切り口で知識を整理できます。また最近は、歴史的な出来事が起こった場所を日本地図の中から選ばせるなどといった問題もよく出題されます。

④ [ 地理 ] 地域・都道府県別の特徴を整理して、統計資料の読み取りの訓練をしていこう。
統計資料を読み取る問題が多く出題されます。この問題を解くには、

 1.「地域や都道府県」「各国」について「産業や気候などの特徴」を理解しておくこと
 2.統計資料の扱いに慣れておくこと

以上、2つの技能が必要になります。
「受験社会」では統計資料を読み取るために必要な情報が整理されています

⑤ [ 公民 ] ふだんの学校での勉強をしっかりとやっていこう
歴史や地理は入試ならではの問題が多く、学校の定期テストに向けた勉強とは少しちがった視点での学習をしないと点数は伸ばせません。
(歴史では複数の時代にまたがった出題や、地理では統計資料の扱いなどが重要になるため)
けれども、公民は比較的学校での勉強がそのまま入試に直結します。
とくに「制度や法律」などについては正確な知識が求められます。しっかりと覚えておきましょう。
また入試ならではの出題では、地理と同様に統計資料を扱う問題も多く出題されます。

2014年6月23日月曜日

愛知県公立高校入試にむけて⑤ 理科

 出題分析  

① 理科の出題(26年度AB日程合計40問中)

物理
10題
化学
10題
生物
10題
地学
10題
理解を問う問題
23題 (選択23 )
語句記入
 3題
グラフ作図
 2題
計算問題
 7題 (記述5, 選択2 )
化学反応式
 2題
作文
 2題
資料読み取り
 1題 (記述1 )

② 出題パターン


・ 物理  1年 光・音・圧力  / 2年 電流・磁界   / 3年 運動・エネルギー
・ 化学  1年 物質の姿  / 2年 化学変化・原子分子 / 3年 イオン・酸アルカリ
・ 生物  1年 植物と観察  / 2年 動物・人体   / 3年 遺伝・生態系
・ 地学  1年 大地・地層・地震  / 2年 気象   / 3年 天体

「物理」「化学」「生物」「地学」の以上の単元からバランス良く出題される。

①大問1・6
 各2題×2
年度によって順番が変わりますが、物理・化学・生物・地学から「1点の小問」が 1題ずつ出題されます。
②大問2~5
 各4題×4
年度によって順番が変わりますが、物理・化学・生物・地学から「4題ずつの大問」が 1 題ずつ出題されます。A日程とB日程で同じ単元から出題されることはありません。


1.理解を問う問題

多くの問題が4択~8択程度の選択問題です。
基礎的な知識、単元の理解、問題の理解が問われています。
2.計算問題
  2~4題程度
計算問題も多く出題されます。グラフや表からの読み取りも必要になることが多いです。
3.語句記入
  1~2題程度
理科用語の記入問題です。少ないですが、基礎的なものが出題されます。
4.グラフ作図
  1題程度
実験などについてのグラフ作図です。折れ線になるものが多く出題されます。
実験や問題の趣旨がきちんと理解できていれば解くことができます。図表の読み取りや、計算が必要になる場合もあります。
5.作文
  1題程度
20字から50字程度の作文が出題されます。
どの問題集にも載っているお約束の問題ばかりが出題されます。
6.化学反応式
  0~1題程度
基本的な化学式が出題されることもあります。

語句の記述問題などは少なく、「理解を問う選択問題」の出題が圧倒的に多い。

 ・ 丸暗記などではなく、きちんとした理解ができているか。
 ・ 問題文を読んで、何を問われているのか理解できるか。
 ・ 与えられた情報と自分の知識をもとに、考える力があるか。

主に、以上の技能が問われている。
難問奇問などは少なく標準的な問題が多いのできちんと理解していれば高得点も難しくないが、丸暗記などの表面的な知識しか持っていないと、解くことが難しい問題が多いです。
科学的なことについて、理解を深めるための勉強も大事になってきます。

 問題を解くときのポイント  問題文を丁寧に読んでいこう

① ミスをしないように丁寧に問題文を読んで解いていこう
問題数が少ないため、社会科についで時間は余りやすいです。ミスをしないように丁寧に問題文を読む練習をしよう。
問題文中の「重要な語句」や「数字」などには○を付けるなど印を付けると解きやすいでしょう。

② 選択肢は消去法で絞っていこう
半分以上の問題が記号を選択して選ぶ問題になっている。難しい問題は、消去法で候補を絞って解いていきましょう。


 受験勉強を進める上で  基礎的な理解&実践的な演習

① 単元事の勉強を一つずつ丁寧にやっていこう
愛知県入試では選択形式の「理解を問う」問題が多く出題されています。ひとつ一つの単元をしっかりと理解できるまで丁寧に勉強していきましょう。苦手単元の多い生徒も慌てることなく、単元を一つずつ得意単元に変えていくことが大切です。
ただし、単元毎の学習は基礎のみで十分です。基礎的な理解があれば、あとは考える力や応用力が問われます。
あまり細かなところまで詰め込むような学習は効率的ではありません。

② 基礎がしっかり身についたら、実践的な問題で練習していこう
基礎が身についたら、入試問題の過去問や類題で、応用力を身につけていこう。

③ 比の計算を使いこなそう
「化学反応と物質の質量」の単元はもちろん、他の多くの計算問題も比の計算を用いると簡単に解けてしまう問題が多くあります。最優先でマスターしましょう。

④ 記述問題はフォレスタで完全攻略
記述問題はお約束の問題ばかりが出題されます。「フォレスタ」や「フォレスタ・ステップ」の「Point !」ページをおさえて置けばバッチリです。赤シートで隠して覚えてしまおう。

2014年6月21日土曜日

愛知県公立高校入試にむけて④  英語

 出題分析  



① 英語の出題(26年度AB日程合計40問中)
リスニング
10題 (記述4, 選択6 ) 
大問1(会話文)
 6題 (会話文をもとにした英作文6 ) 
大問2(説明文)
12題 長文問題総合
 (条件英作文2, 語形変化4,
  適語補充4, 内容正誤2  ) 
大問3(会話文)
12題 会話文問題総合
 (会話文選択2, 適語補充10  )
大問3(会話文)
12題 会話文問題総合
 (会話文選択2, 適語補充10  )
② 出題パターン
リスニング
 (5点)

本文は「男性」と「女性」の会話形式で聞き取りやすい。
選択式の問題が2題と、記述式の問題が3題出題
選択式では「Yes / No」で答える問題が1問含まれるなど、毎回パターンが決まっている。
①大問1
 長文
 (3点)
会話文を中心とした易しめの長文問題。手紙などの資料などを利用する場合もある。
設問はすべて「英作文問題」で、会話文の流れに合うように英文を書く。

 1.会話文の内容を理解する技能(易しめ)
 2.英作文をする技能

の2つが問われる。自分で英文を書かなければいけない反面、書かされる英文は易しいものが多い。ここを最後に解いてみてもいい。

②大問2
 長文
 (6点)
もっとも本格的な長文問題。新しいパターンの問題も毎年、少しずつ現れるので油断ができないが、だいたいは同じパターンの問題が出題される。

 1.語形変化(動詞を適切な形に変化させる)
   ~ing形・過去形・過去分詞が多い。近年は形容詞の変化なども出題。

 2.適語補充
   本文中や設問の英文に語句を補充するタイプの問題。
   いくつかの出題パターンがある。文法・内容理解・語句表現が問われる。

 3.条件英作文(並び替え作文)
   接続詞のある文や、後置修飾(分詞・関係代名詞)のある文が多く出題。
   文の構造が複雑な問題が多い。

 4.内容正誤
   本文内容に合っている設問分を見極める問題が出題。

②大問3
 会話文
 (6点)
会話文の内容理解を問う問題。

 1.会話文選択
   会話の流れに合うように、本文中に英文を選択形式で補充する問題。

 2.適語補充
   大問2と同様に、よく似た出題パターンが繰り返される。

文法事項や英作文の出題もあるが、すべての問題が長文形式での出題になるため、長文を読み解き大雑把な内容を掴む技能が最重要になる。
 問題を解くときのポイント  長文を限られた時間で読み解こう

① リスニングはメモを上手にとろう
リスニングはいつも同じパターンで出題されます。メモを上手にとっていこう。
また、記述問題は聞く前から解答を予測しておこう。

② 時間配分に気を付けて
英語の長文は、読むのに時間が掛かります。時間配分に気を付けて問題を解いていきましょう。

③ 脚注や日本語のヒントは先に読んでおこう
脚注などの日本語で読めるヒントになる部分は先に読んでおこう。

④ 重要だと思う語句、キーワードに線を引いて印をつけよう。
とくに、大問2の内容正誤の問題や、適語補充で設問文と問題文を見比べる問題ではキーワードに印をつけていくことで、問題が解きやすくなります。

⑤ 疑問文と答え方の対応に注意しよう
大問3では、疑問文の聞き方と答え方の対応に注意して読み取っていこう。



 受験勉強を進める上で  点数を取るための学習法

① リスニングはメモの取り方を練習しておこう
リスニングは出題パターンが毎回同じなので、メモの取り方もあらかじめしっかり練習しておきましょう。
SSS進学教室でも 9 月以降の受験対策講座でしっかりと対策します。

② 長文を読み解く力が大前提
文法・表現など重要なポイントが数多くありますが、すべての問題が長文形式ですので、もっとも大切になるのが時間内に長文を読み解く技能です。多くの問題を演習し、初めてみる英文の内容を掴む訓練を一番に優先しよう。
長文読解というより、英文解釈の技能を鍛えていくことが大事。

③ スラッシュリーディングを学ぼう
文を「語句のまとまり(句)」ごとに区切って、短時間で読むテクニックを学びましょう。
実際この技能がカギを握る問題も多め。

④ 文法事項は 3 年生内容までしっかりと
文法事項は 3 年生内容が重視されます。特に 2 学期以降に勉強する「後置修飾(分詞・関係代名詞など)」は重要です。ただし、1~2年生内容が分からないと 3 年生内容は理解しずらいですので、一つずつ勉強していきましょう。

⑤ イディオム、語句表現、会話表現もしっかりと勉強しておこう
熟語(イディオム)や語句表現(構文・語法など)、会話表現(あいさつ・慣用表現)も多く出題されます。 パターンで覚えていきましょう。
会話表現は、まず教科書のSpeaking Plusなどをあらかた復習していくのも良いでしょう。

英語の入試問題は、入試の中でも「学校レベル」と「受験レベル」でもっとも大きな差のある教科でもあります。
きちんと点数を取るためには、受験に向けた十分な対策が必要です。
下位から中位の高校を目指す生徒は、「語形変化」の問題など「このタイプの問題だけは解けるようにする」という得意なタイプの問題を少しでも作っていきましょう。

2014年6月18日水曜日

愛知県公立高校入試にむけて③  国語





① 国語の出題(26年度AB日程合計40問中)
説明文
12題
小説文
 6題
随筆文
 6題
漢字
 8題
古典
 8題
内容理解
29題 (選択28, 抜き出し1 )
要約作文
 2題
文法
 1題 (選択1 )
漢字
 8題 (書き4, 読み2, 選択2 )

② 出題パターン
①大問1・2
 現代文
 (12点)

ABあわせて、説明文 / 論説文から 2 題、小説文1題、随筆分 1 題が出題。
各大問ごとに 6 問ずつ。
ほとんどが心情や文章の理解を問う問題。記号選択での出題が多く、書き抜きは少ない。
大問1か大問2のどちらかに、要約作文の問題が出題。
②大問3
 漢字
 (4点)
「書き2+読み2」「書き2+特殊形式2」のどちらかの形式で出題される。
特殊形式では、四字熟語、三字熟語などにからんだ出題が多い。
小5~小6程度の漢字も多く出題される。

③大問4
 古典
 (4点)
古文出題率 75%・漢文出題率 25% 程度
日本語の訳がなんらかの形でついていて、内容読解についての出題が多い。
全体的に内容理解を問う問題が、選択形式で多く出題される。
文法問題の出題などは、かなり少なめ(1問程度)です。
 問題を解くときのポイント  しっかり丁寧に読んでいこう

① キーワードを○で囲み、重要な文に線を引きながら文を読んでいこう

キーワード 文の中で大切な役割をする語句
重要な文 …… 説明文や随筆分で著者の言いたいことをまとめた文や、物語文で心情をよく表している文など

何が大切なのかを考えながら読んでいきましょう。大切な部分を○で囲ったり、線を引いたりしながら読むと読みやすくなります。

② 選択肢も消去法で選んでいこう
間違っている選択肢の多くは、「間違っているキーワード」が折り込まれていることが多くあります。
間違ったキーワードを見付けて、消去法で選択肢をしぼっていきましょう。

③ 漢字はトメ・ハネ・ハライに気を付けて丁寧に書きましょう
漢字の採点基準はとても厳しいです。字は丁寧に書くように気を付けましょう。

④要約作文は時間がかかるわりに配点が低い
要約作文は一問に掛かる時間が長いわりに配点が 1 問 1 点と配点が低くなっています。特に苦手だという生徒や、試験時間が不足しがちな生徒は「捨て問題」にするのもありでしょう。
ただし、要約作文自体は毎回同じようなパターンの素直な出題です。時間に余裕のある生徒はきちんと練習して書けるようにしておこう。



 受験勉強を進める上で  点数を取るための学習法

① 漢字の読み書きを練習しておこう
1問1点配点のため、漢字の配点が普通よりも高くなっています。しっかりと練習しておこう。
四字熟語や三字熟語がひんぱんに出題されているので、特に対策しよう。

② 初めて読む文章を読み解く訓練をしよう
学校の定期テストなどと違い、入試は初めて出会う文章から出題されます。文を読み、内容を理解する訓練を積んでいきましょう。
特に、愛知県の入試は文法問題や国語知識を問う問題は少なく、文章の理解を問う問題が多くなっています。
知識を詰め込むことより、内容を読み解く訓練に力を入れていきましょう。

③ 古典も読解力重視で訓練しよう
古典(古文・漢文)も内容の理解を問う問題を重視した出題です。古典知識を詰め込むことよりも、問題演習 を繰り返して読解になれることに力を入れて練習しましょう。現代語訳がついているので、照らし合わせて内容を読み取っていくのが大切です。
 ・ 現代文と「助詞(~を、~に)」の使い方が違う
 ・ 現代文よりも「主語の省略」が多い
以上の2点はとくに注意して、演習していきましょう。

④ 「旧かなづかい → 現代かなづかい」は完璧に
かなづかいの問題は頻出です。慣れておきましょう。
国語は読解力を付けるために、多くの読解問題にあたることが何より大切です。
普通に問題を解く以上に大切なことはありません。

2014年6月17日火曜日

愛知県公立高校入試にむけて② 数学


 出題分析  

① 数学の出題(26年度AB日程合計40問中)
計算問題
12題
関数
 9題 (基礎3, 図形応用2, グラフと利用4 )
証明
 2題 (穴埋め形式 )
確率
 2題 (樹形図1, サイコロ1 )
方程式文章題
 2題
資料と整理
 2題
図形
11題 (基礎知識1, 求角2, 応用8  )

② 出題パターン
①大問1
大問1は、計算問題6題+基礎題 1 題などの出題。計算以外の出題はいろいろなパターンがあるが、計算は毎年大きな難度の差はない。確実に点数を取るべき箇所。
②関数
 グラフと利用 愛知県独特のグラフ作図と利用。関数の問題だが、きちんと考えれば関数の知識を使わなくて解ける場合もある。
 2次関数・1時間数
一次関数、二次関数の複合問題も多い。一見すると、難しそうでも、意外と易しい問題も多い。①~②の2題構成の出題が多く、①は基礎程度。確実に正解を取っておくべき箇所②では図形との複合問題も多い。
③証明
穴埋めで出題。文字式の証明の出題も多いが、ほとんどは図形の証明。
④確率

 一般的な確率の問題は、樹形図を書かなくてもテクニックで計算できてしまうような問題もあるが、愛知県入試では手抜きができる問題は出題されない。
⑤方程式文章題
 いろいろパターンの文章題がほぼ毎回出題。
⑥資料と整理
 全国的に「資料と整理」からの出題が増えている。
⑦図形
 求角
図形問題は難問が多いなか、角度を求める問題は比較的簡単な対策で点数をとりやすい。
 その他の図形問題
図形は出題数が多いが、全体にやや難問が多い。
1~2年内容も利用しつつ、3年生の内容を主にした出題が多い。
 問題を解くときのポイント  効率良く点数を取っていこう。

① 計算問題は必ず見直し・確かめ算をする。
どの問題も同じ1点の配点なので、一般的な実力テストや他の都道府県の入試問題と比べて配点が大きくなっています。絶対に落とせません。時間が余って無くても、見直し・確かめ算をしましょう。

② 易しい問題から解く・前から順番に解く
「前半→易しい、後半→難しい」。大雑把には、必ずというわけではないが、後半ほど難しい問題が増えていきます。特に得意不得意がないなら、前から順番に解いていくのが原則です。
もちろん得意な問題や、易しい問題を見付けたら優先的に解いていきましょう。
大問2以降は、2問連続の問題の1問目は簡単な場合が多い。また角度を求める問題は、比較的簡単に解けることが多い。


 受験勉強を進める上で  点数を取るための学習法

① 計算問題のパターンには慣れておく
計算は毎回同じパターンでの出題です。特に「1年・正負の数」「2年・文字式」「3年・平方根」「3年・2次方程式」は 100%の正答率になるまで練習しておこう。

② グラフの作図は小学生的なテクニックを身につけておこう
愛知県独特の「グラフの利用」の出題は、模範解答的な解法のほかに、関数の式を出さずにグラフを作図する小学生的なテクニックを用いると簡単にとけてしまうことが多い。練習しておこう。

③ 証明問題の問題文を読み取って、図形を描いていく訓練を
図形の証明問題の場合、あらかじめ図形を問題文に描いてある場合と、自分で描かなければならない場合があります。自分で図形を描くのは訓練しないとできませんので、かならず類題で練習しておこう。

④ 「樹形図」「サイコロの36マス表」を描いて練習しよう。
確率は点数を取りやすい問題が多いので、必ず練習しておこう。

⑤ 「1年・平行線と角」「3年・円周角」は必ず練習する
点数の取りやすい求角の問題の対策は必ずやっておきましょう。

⑥ 文章を読んで連立方程式を立てる訓練をしておこう。 
方程式の問題は、基本的なパターンで解ける問題から、一捻りある問題まで様々です。連立方程式を中心に式を立てる訓練をすると良いでしょう。

⑦ 資料の整理は最低限の基礎知識の確認をしておこう。
数学と言うより算数的な「資料と整理」からの出題は、語句などの基礎知識がないと解けない問題が多くなっています。基礎的な語句や知識をしっかりと理解しておこう。

⑧ 難関校を狙う生徒は、2次関数と図形の複合問題の練習をしっかりと
2題構成の出題の②で出題される図形との複合問題などは、初見で解くのはかなり難しいです。3年2学期序盤に2次関数を勉強しますが、そこでしっかりと応用問題まで練習できるようにしていこう。

⑨ 難関校を狙う生徒は、3年生の図形単元にもっとも力を入れて勉強しよう。
図形問題は出題数は多いが難問や時間がかかる問題が多い。難関校を狙う生徒以外は後回しにしても良い。
ただし、難関校の受験ではここで大きく差がついてしまうので、上位を狙う生徒は力を入れる。特に3年生内容からの出題が多いので、3年生の図形単元はできるだけ早く予習で学校内容を終了し、入試レベルの問題を練習していこう。冬休みまでで中3の内容を終わらせているのが理想的。

受験までにやっておきたい事は多いです。
数学は苦手な生徒はまずは最優先の「計算問題」の対策からやっていこう。計算問題だけでも完璧にしておけば、下位から中位の高校の合格は見えてきます。

受験対策講座では、生徒ひとり一人の状況に合わせて、入試で効率良く点数を取るために何をマスターしたらもっとも効率良く点数が上がるかを考えたカリキュラムで勉強を進めて貰います。

2014年6月16日月曜日

愛知県公立高校入試にむけて①

愛知県の高校入試の問題について分析しました。
生徒用につくった案内を、WEB用に修正して少しずつUPしていきます。
なお、夏休みから開始の
「受験対策講座」
を受講の生徒には、これから説明させてもらうことを、一人ひとりの学習状況を踏まえた上で必要なことをしっかりと伝授し、その上で入試にそっくりな類題を演習してもらいます。
1.正確な受験傾向の把握
2.それぞれの生徒の学習状況の把握
この2つができて、初めて適切な受験指導ができます。
まずはチラシにも書いてありますが総括から。
① 数学の出題(26年度AB日程合計40問中)
計算問題
12題
関数
 9題 (基礎3, 図形応用2, グラフと利用4 )
証明
 2題 (穴埋め形式 )
確率
 2題 (樹形図1, サイコロ1 )
方程式文章題
 2題
資料と整理
 2題
図形
11題 (基礎知識1, 求角2, 応用8  )

② 国語の出題(26年度AB日程合計40問中)
説明文
12題
小説文
 6題
随筆文
 6題
漢字
 8題
古典
 8題
内容理解
29題 (選択28, 抜き出し1 )
要約作文
 2題
文法
 1題 (選択1 )
漢字
 8題 (書き4, 読み2, 選択2 )

③ 英語の出題(26年度AB日程合計40問中)
リスニング
10題 (記述4, 選択6 ) 
大問1(会話文)
 6題 (会話文をもとにした英作文6 ) 
大問2(説明文)
12題 長文問題総合
 (条件英作文2, 語形変化4,
  適語補充4, 内容正誤2  ) 
大問3(会話文)
12題 会話文問題総合
 (会話文選択2, 適語補充10  )

④ 理科の出題(26年度AB日程合計40問中)
物理
10題
化学
10題
生物
10題
地学
10題
理解を問う問題
23題 (選択23 )
語句記入
 3題
グラフ作図
 2題
計算問題
 7題 (記述5, 選択2 )
化学反応式
 2題
作文
 2題
資料読み取り
 1題 (記述1 )

⑤ 社会の出題(26年度AB日程合計40問中)
歴史
14題
日本地理
 8題
世界地理
 6題
公民
14題
理解を問う問題
21題 (選択21 )
資料の読み取り
 6題 (選択6 )
語句記述
11題
作図
 2題
私は、愛知県で、15年間以上は指導をしていますが、実際このような感じで長年傾向の変化自体はあまりありません。年度ごとの難易度は多少の変化はありますが、近年は次のような特色が顕著になってきています。
それは生徒の考える力を大切にするという点です。ただ丸暗記の知識ではなく、生徒の考える力、理解する力を試そうとしています。

閑話休題

 ポイント1  合格の決め方

愛知県の公立高校の一般入試は、主に

① 中学校の内申点(9教科 / 3年学年末)
② 筆記試験(5教科)

の結果で合否が判定されます。
学校での成績と、筆記試験での得点力の両方を伸ばしていきましょう。

 ポイント2  毎年同じ出題パターン

筆記試験は多少の違いはありますが、毎年ほぼ同じパターンで特徴のある問題が出題されます。
どんな問題が出るかを、しっかりと理解して、練習していきましょう。
SSS進学教室では、夏休みと 9 月からの講習で愛知県の入試出題パターンをしっかりと練習します。

 ポイント3  1問1点の配点

筆記試験は、各教科 20 問で 1 問 1 点の 20 点満点です。5教科の出題ですので、全教科で100 点満点です(厳密には違う部分もあるでしょうがそう考えて差し支えはありません)。
難しい問題も易しい問題も、同じ配点ですので、点数の取りやすいタイプの問題から対策をしていくのが点数を上げていくコツです。特に、

① 数学の計算問題
② 国語の漢字の読み書き

は、1 問 1 点配点になってるのが最大の特徴です。点数自体は他の難度の高い問題と同じなので、絶対に落とさないようにしっかりと練習していかなくてはいけません。
他の都道府県の入試問題ですと、やさしい問題の配点は低く、難しい問題の配点は高いのが普通ですが、愛知県公立高校の配点方式では、とくに下位から中堅の高校を狙う生徒は、「難しい問題に挑戦する」ことよりも「易しい問題を確実に取る」ことの方が大切になってくるのです。

次回、以降、教科別の分析をもう少し詳しく見ていこうと思います。

2014年6月4日水曜日

理科の実験

中3理科は今の時期は「力学」についてやってるところが多いのですが、毎年このあたりが苦手な子が多いのですね。

ジュールの計算だったり、力学的エネルギーの話だったり、本来は日常的にありふれた現象なんですが、イマイチイメージがつかないのか、どう考えたらいいのか分からない生徒が多い。

「どう考えるか」というを教えるのは、塾の領分なので、そこは問題ないですが、「イメージがつかない」というのも困るので、そうした装置を隅っこに作ってみました。

今日はとりあえず、力学的エネルギーがどういうものかわかるような、レールの上を玉が転がっていく装置ですね。そのうちテコとか、振り子とかも作っておいておきたいと思います。あ、中1の光の実験器具なんかもいいかもしれないですね。

それでは。