2013年6月5日水曜日

ゴールを目指す意識



サッカー日本代表が5大会連続でワールドカップへの出場を決めました。

サッカーファンとしては万全な勝利ではないので、あまり喜べなかったのですが、それは選手や監督をはじめとしたスタッフたちがいちばん意識していることでしょう。

いくら華麗なパスをつなげているつもりでも、ゴールにはなりません。

これは、私たちの生徒にも言いますが、普段からゴール(目標)を意識していないといけない。

生徒たちの勉強面でのゴールは、志望校合格だったり、成績を上げるだったりしますが、この意識が学習そのものの質の向上の源になります。逆に成績が悪い生徒は、目標がなく、漫然と勉強しています。

学校から帰ってからも2時間は勉強しているのに、成績が良くないという人がいます。
そんなことを言って、塾を訪れる生徒に、テスト結果や内申の成績を聞いても、たいていは、「覚えてない」という答えが返ってきます。

そういう生徒の2時間は実に無駄が多いです。やろうと思えば15分で済むようなことを2時間かけて、しかも内容は決まって漢字や英単語や答えをひたすら写すような作業勉強勉」だけをしています。勉強してるつもりになっているだけです。

そして、勉強しているのに成績が上がらないと落ち込む。
逆です。「成績が上がらない勉強をしている」と気付いていない。
成績につながるような勉強をしていこうという考え方が浮かばないのです。

こうした状態から生徒の意識や勉強に対する姿勢を変えることが必要になってくるのです。
もちろん「意識を変えろ」と言葉で説明するだけで、長年の悪習がいっきに変わるわけではありません。

私はよく「問題を間違えてからが勉強」とよく言います。

自分で間違えた問題を修正できて初めて一人前というわけです。一問一問の○×をつけることは勉強ではありません。作業です。○の多さを確かめるのも勉強ではありません。ただの作業です。

×をどう修正するか、ここが勉強です。
成績が上がらない生徒ほど、赤で答えを書くだけで勉強した気になっています。
問題を修正して、問題を再度解き直す。これが勉強です。

・ 自分がどういうところで間違えていて、どういうところで得点できているのか。
・ 成績を上げるためにどういう問題を解けるようになればいいのか。
そういったことを、生徒自身に考えてもらいたいです。

そのためにも、課題消化のみに追われないようなスケジュール指導も必要です。
かなり手間暇もかかるかもしれない。傍から見ると泥臭い努力をしていると見られるかもしれない。

でもそれは実にかっこいいことだと私は思います。

だって、ゴールに近づくじゃないですか。決して華麗なプレーではないですが、確実にゴールに結びつく。この意識が大切です。

往年のサッカーの名選手、マルコ・ファンバステンはこう言いました。
9本の見事なゴールと10本の平凡なゴール、どちらを選べというなら僕は迷わず10本の方を選ぶよ

泥臭くてもいい。ゴールをゲットに貪欲になる事、それがまずは意識を変える第一歩だと思います。

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