2013年7月3日水曜日

夏期講習にあたって


7月後半からは夏休みに入り、本格的に夏期講習が始まりますが、今週から面談を初めて行っていますので、その中で夏期講習で何を行っていくかという話し合いをしています。

生徒たちの多くは、成績という形では20点以上アップ順位を40位以上あげるなど成果が出ていますが、これを一度限りのマグレにしないためにも、夏期講習というのは重要な位置を占めていると思っています。夏期講習は復習に当てる場合がほとんどでしょうが、単なる復習と位置づけてしまうとその約1ヶ月の期間がその後成果として現れてくることはまずないと思います。


例えば、中2の生徒に復習をしてもらうとして、英語を中1や中2のどこかから順を追ってただ復習をやっていくのだとしたら、そういうことに意味はないと思っています。それは生徒としても、ただの後追いの作業のような勉強になりやすいので、流すようにやってしまうのです。

だから、私は毎年「あるテーマ」を持ってやっています。
そのために、教材も新たに購入して夏期講習に臨んでもらっています。

私の最終目標は生徒に「自立・自律学習」が出来る人間になってもらうことです。
「自立」「独力で」「自律」「自分で考えて」の意味で使っています。


特に「自分で考える」という部分は、普段の授業だけではなかなか身につけることはできません。
そもそも、普通の中学生は物事を「なんとなく」で済ませてしまうので、自分で考える方法論を身につけるところまでいけません。

中1の前半まではそれでやっていけてしまうでしょうが、中1の後半までそういうことをしていると、学力の伸びは格段に低くなってきます。そして中2の半ばには、成績もその子の能力よりも低い位置をキープするだけになってしまいます。

逆に、自分で物事を考える習慣を持つ子は、成績を自分でも伸ばしていけます。

自分で考える学習は、中学だけでなく、高校、大学、社会人と歳を取るごとに重要になってきます。
「将来何を学ぶか」、「どういった仕事に就くか」、「そのために何をどう学ぶか」、どれも完璧な正解はありません。しかし、「考える」ということなしに、より良い選択もまたありえません。

夏期講習では、自分で考え、ものを学ぶ第一歩として「考える方法論」を学んでもらうつもりです。
…と大きなことを言いましたが、まずは各教科の具体的な方法論ですね。二学期からの学習で損をさせるようなことは決してしない、ということは誓わせていただきます。

例えば英語の話なら、二学期に入った時に「初めて見た英文を構造を考えて、的確に訳すことができる」ということができるようになっていたら、今回の夏期講習は成功だと思っています。ただ文法をなぞるだけでなく、考える力をこの一ヶ月で作っていきます。長い道のりも、まずは小さな一歩から。生徒と一緒に、しっかりやっていきたいと思います。

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